【精神科に入院した話】入院してて楽しかった・嫌だったこと / 不思議な現象

このエントリは、管理人が実際に25日だけ閉鎖病棟に入院してた際の経験をもとに書いています。
検査入院が大半の病院で割と落ち着いていたので、保護室メインの戦場のようなイメージではないのをお断りしておきます。

関連記事はこちらにまとめてあります。

25日だけでしたが、閉鎖病棟という場所に入院出来ました。
本当に有意義な期間であると同時に、色んな出来事がありました。
思い出としてメモっておきます。

楽しかったこと

基本的に興味消失の病状は入院~退院まで一貫して変わらなかったのですが、その中でも辛うじて楽しいと感じたこと。

作業療法

気が向いたときだけ参加してました。
何種類かゲームをしていたのですが、私はトランプの大富豪だけやりました。

まじでやるのが15年振りぐらいだったのに脳の奥深くでやり方を記憶してて驚きました。
特定のカードが出たら場を切る、一時的に革命になる、みたいなローカルは忘れてましたが。

いつもコンピュータ相手としかゲームなんてしないので、生きた人間相手と勝負するのはなかなか楽しかったです。
普段使ってない脳の回路が動いてるのが分かりました。

そもそも運ゲー寄りだし博打でもないのでみんな適当にプレイしてていい感じでした。
2ターン目でKKK+Jokerの革命を起こした時は脳汁が出ました。
負けましたが。

買い食い

やっぱりね、外界の食い物が恋しくなるわけです。
病院食は書くまでもなく味が薄かったり、とんでもなく不味くて食えたもんじゃないやつもあります。
完全に味のない、ふやかした段ボールみたいなおからが出た時はまじで衝撃を受けました。
フードロスも良いところです。
このエントリの途中で色々と紹介しています。

もともと甘い物が好きだったので買っていたのは例えばこんな物。
・和菓子
・キャラメルラテ
・菓子パン

詳しく見ずにミックスナッツを買ったら素焼きのやつで憤慨したこともありましたな。
調味料コーナーに食塩も売ってたので各自調合しろということだな。

院内外出して「俺実は入院してるんだぜ?」って心の中でドヤりながら散歩

病衣は途中から借りなくなったので、外見は完全に外来の人または見舞いの人だったかと思います。
患者識別用のリストバンドさえ見られなければ。

そんな中悠々と病院内を闊歩するわけです。
「俺入院してるんすよwww」と心の中でアピールしながら。

入院受付のところが混んでるのを見て「お前ら大変だなww」と心の中でドヤったり。
病衣を来た初心者っぽい入院患者(意味不明)を見て「お前初心者だろ?見れば分かるぞww」と心の中でドヤったり。
行く必要のない階まで上がって他科のナースステーションを見て「お前ら大変そうだなww」心の中でドヤったり。

何かの拍子に袖がまくれてリストバンドが見えた瞬間「あっ!!だめ!!」って気まずく(謎)なりました。
通称リスチラですがまじで何なんだ俺は。

入浴で心置きなくお湯が使える

家だと「ガス代が高くなる…やだなあ…」って思いながらお湯を出すわけですが、入院費用で上下水道の使用量とガス代に課金されることはありません。
つまり完全に使い放題です。
やったね。

ムダ遣いはしませんでしたが、なんというか銭湯みたいな気分でシャワーを浴びてました。
ユニットバスじゃなくまあまあ広い浴場だったし。

嫌だったこと

全体的に共通しているのは、100%リラックス出来ないという点ですかね。

消灯~起床までの時間(寝れない)

とにかく、まっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったく眠れなかったです。
具体的に21:00消灯なのですが、睡眠薬を飲んでも効かず気がついたら22:00、それでも眠れず追加の睡眠薬を飲むといった生活です。
消灯が早すぎるんだわ。俺らは電照菊か?養鶏場の鶏か?

初日は全く眠れず、1時間おきに1回目が覚める始末に。
環境の変化ってこんなにも影響するんですね。
緊張ではなく、単純に生活リズムが矯正された影響です。

入院後半は夜が嫌すぎて「早く退院させろ」にシフトしました。
夜中に起きて時計が4:50とかだったときの絶望がね。
家だったら寝るの諦めてパソコンとか出来ますがここは養鶏場なので常に暗い。
正直苦痛でした。

起床が早いのは問題ありませんでした。
もともと7時に(寝ようとしても眠れず)起きる生活をしていたのでね。
寝ているのを看護師に叩き起こされる、といったシチェーションは一度も発生しませんでした。

しかも毎日悪夢を見るし。
何なんまじで。
同室のご老人は毎日いびきをかいて熟睡してるし。
ペースメーカーがどうのこうの、と聞こえてきたが俺の寿命あげるからどうか長生きしてくれ。

風呂の時間制限

30分という区切りを意識するとどうしても焦ります。
もともと家でシャワーしか使っておらず、長くなったとしても15分程度で実際は問題ないのですが。
風呂ぐらいのんびりさせろや。

いかもその性質上、閉鎖病棟の浴場なんて職員からしたら一体何しでかされるか分からない恐怖の空間なわけです。
わしが通常15分なのに、30分経っても出てこなかったら…。

あと、書きたいけど書けない男ならではの事情というか…なんというか…。
分かるだろ?
色々考えたけどそこしかパーソナルな空間が確保出来ないんだわ。
それで何分も消費すると普段より長湯で怪しまれるんじゃねえかって更に焦ったり。
せっかくなので後述します。

処理に困る

男なら分かるだろ?
まだ若いしその気が強いので溜まっていきます。
しかしどこで実行するか。

色々作戦を考えて、最終的に風呂場に至った経歴でも書いときます。
このブログで一番有意義かもしれんな。

1)我慢する
入院して3日目ぐらいで負けました。
詳しく書けませんが夢でサンリオのララちゃんと以下略

2)ベッドでこっそり
消灯後にやろうとしたけど、明らかにゴソゴソうるさいので却下

3)トイレの個室
万が一、時間が長すぎる場合に職員が来る可能性が否定できないので却下
探したけどそれっぽいセンサーとか仕組み(長すぎるとステーションで報知される、みたいな)は見当たらなかった

4)風呂場
最適解でした。
誰にも見られない。

そもそも入院時点でこの準備はしておらず、スマホにそれ系のデータはゼロでした。
じゃあどうしたか。
持ち込んだノートパソコンとiPhoneをファイルアプリで無線接続してDLしました。

しかも持ち込んだノートパソコンにはローカルにそのファイルが無かったので、もともと上げていたGoogleDriveから落として…と。
現地調達(ネットでいちから探す)は難しかったのですがもはや無人島のサバイバルやんけ。
当然ファイル群は検閲回避で7zでファイル名含め暗号化しています。
親に見られたら死ぬ。

まさか入院中に Win+R > cmd > ipconfig の流れるようなコマンドを打つとは思わなかったぞ。
素人ならWindowsのIPアドレスとか言われて困惑するが、さすが会社でシステム系のことしてるだけあるな。

ファイルアプリとカメラロールは共通してないので、万が一何かの拍子でカメラロールが白日の元に晒されても無事に死亡するリスクを回避できます。
非表示アルバムとか手段はいくらでもあるんですがね。

まじで男共にとって死活問題やんけ。
犯罪でもなんでもないのに(泣)
一回だけ、行為中に「ドライヤー置いときますネ(通常は貸し出し形式。これはレアケース)」って出入り口付近から聞こえて「あああああああああああああああああああああああああああああああああ」ってなりました。

日光が浴びれない

医師に言われたことがあります。
「体内時計を整えるには、朝起きたら日光を浴びろ」
しかし俺のベッドは通路側。

いや、無理なんだが?

閉鎖病棟の性質上、自由に病院内を行き来出来ません。
そこで限られた日光を確保するのは至難の業でした。
例えば途中で隣の患者が退院して、その日からはカーテンを避けて窓の外を拝めるようになったり。
ホールの窓を見上げると20%ほど広がっている空を凝視して紫外線を摂取したり。
まじで白アスパラガスになるわ。

うざったい患者

こればっかりは本当に確率でどうしようもないんですが、異常行動を繰り返す患者がいて日々ものすごいストレスを感じていました。
特に精神科なので、理由は書かずともお分かりですよね。

でもある日流石に怒りが最高潮に達して、申し出たらいい感じの対応をしてくれて軽減されましたが。
あれは一般常識からしても明らかに迷惑で療養を阻害するため、理不尽な申し立てでは無かったと思いますよ。

本当に幸いなことに、同じ病室に不快な患者は居ませんでした。
いびきがものすごいとか。
強いて不快なものを挙げるとすれば、アナログ時計の秒針音が微かに聞こえたぐらいか。

ちなみにここで重宝したのがノイズキャンセリング機能付きイヤホンです。
私は具体的にAirPods proです。
「うるせえなお前、まじで◯すぞ??????」ってなった時にイヤホンしてました。
10000000000000回ぐらい思ったわ。
普段はいい人なのに。

機嫌が悪い時に楽しそうなやつを見ると◯したくなる

そりゃ人間なので機嫌が悪いときもあります。
眠りが劣悪すぎた朝とか、考えすぎて脳内メーカー(古)で言うと「苦」でいっぱいになった時とか。
そんなときにホールのほうから楽しそうな会話とか声が聞こえてきた日にはね。

「いいなお前らは元気で ◯ねや」
「邪魔だからさっさと退院しろ◯ね」
「耳障りだからさっさと◯ね」

俺も機嫌が良い時はホールで楽しげな会話をするときもありますが。

完全に気が抜けず、昼寝できない

これは完全に人によりますが、私は一度も昼寝出来ませんでした。
寝ようと努力しましたが寝落ち止まりでした。
それはなぜか。
いつ誰が私のエリアに入ってくるか分からないからです。

ちなみにカーテンを開ける際の挙動は人によります。
主にこんな感じですかね。

パターン1:「◯◯さん入っていいですか?」と確認して応答を待ってから開ける
※丁寧すぎて気後れする。

パターン2:「◯◯さん入っていいですか?」と確認するが応答が無くても開ける
※これが一番多い。汎用的。

パターン3:「◯◯さん失礼しまーす」と、問答無用で入ってくる
※ベテランっぽい看護師。まあいいっすよ。

パターン4:カーテンを開けてから「失礼しまーす」
※RTA向け最短ルート。俺が思春期だったら怒ってるかもね。

定時で来る時間は決まっていますが、それ以外に何らかの用事で声を掛けられる可能性があります。
例えば朝はだいたい◯時に血圧を測る、午後は◯時に様子を見に来る…とサイクルがあるのは良いとしてです。
主治医が来るタイミングみたいなランダムイベントが厄介要注意です。
スカイリムで街の人になりきってロールプレイしてる時にドラゴンが来たら困りますよね。
例えが分かりにくすぎるわ。

目を閉じて横になっていても、足音がしたら「こっちに来るかもな…」という考えがうっすらですが頭をよぎります。
99.9%は私じゃないのですが。

そもそも日中は明るいので自分の家みたく自由に暗く出来ません。
アイマスク持ってる人も居ましたな。

発生した不思議な現象

みんなここが気になるんでしょ?幽霊出たんだろ?とか。

公衆電話が鳴る

病棟内の公衆電話(緑)ですが、私がいる間に4回ぐらい鳴りました。
ジリリリリリリリリリリッ!!という鉄っぽい音ですね。
調べれば出てきますが、固有の番号が振ってあるので怪奇現象でも何でもないのですが。

いつもかかってきたのは日中だけで、スタッフの人が一回だけ取ったらNTTの人から?だったようです。
ぼそっと聞こえてきただけなので何だったのかは知りませんが。
シンプルに「これどうすればいいん?」ってなってみんな迷ってました。

スピリチュアル好きな人はこれとかいいネタだろうね。
電話に出たらあの世に…みたいな。
俺が出たかったわ。
番号控えて退院していたずらしてみたかったね。
(退院前に公衆電話を見たら製造が1988年8月でした。生まれてねえわ。)

不思議な夢?を見た(あれは絶対夢じゃない…)

睡眠環境が変わってから毎日さらに眠れなくなり、連日悪夢を見ていました。
一回だけ印象的だったのは、館内放送で

「~~(忘れた)、職員は直ちにCCUに集合すること!!」

みたいな大音量の緊急放送で目が覚めたことがあります。
※CCU=冠動脈疾患集中治療室(Coronary Care Unit)の略

でも驚いて起きて廊下に出ても暗いままでしーんとしている。
すごく不思議に思って、トイレに行って二度寝したら

「~~(忘れた)終了しました、ご協力ありがとうございました!!」

みたいな大音量の放送が。
あれは絶対聞こえてたと思うんですが…。
何だったん?

ちょろっと当時のことを書くと、相部屋で普段から咳をしている患者がいてその日はやけにゲホゲホ言っていました。
夜中も突然、「ゲボオッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」みたいな咳をしては私を2時間おきぐらいに叩き起こしてました。
それの影響かね。

余談

なんと入院中に親族が逝去しました。
どうしたと思いますか。

まず、私の意向として現在の精神状態で冠婚葬祭系のライフイベントに参加したくないと思っていました。
というか家族も「出なくて良い」と言っていました。
一親等だったら多分出ていましたが…。

じゃあ実際の葬儀はどうしたかと言いますと、仮病を使いました。
インフルエンザになったと嘘を付いてすべて欠席しました。
特に怪しまれること恨まれることもなく。

これについて医師は「参加等はすべてお任せします、強制はしません」と言っていました。
こういう不慮の事態なら外出制限とか禁止とかそういうのは除外されるっぽいですね。
そりゃそうだ。

というかそもそも休職した事実も親戚は知らないな。
骨折の入院なら一般的ですが精神科に入院って聞いただけで忌み嫌う人いるだろ。
このブログといい何かと秘密が多くてすまんな。


次はこちらをどうぞ。

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