閉鎖病棟での生活 その2

食事

料理は病院よろしく濃い味付けのものは無し。
たまに不味いやつもありますが数少ない楽しみの一つではありました。
稀に良いのが出るとテンションが上がります。

食えるおかずがなかった時用に売店でふりかけとかごはんですよを買ったりして。
普段は全部食べるのですが、嫌いなものが入ってたら皿ごと残したりします。
例えば豚肉の生姜焼きが出たら見なかったことにして膳を下げます。
グリンピースだけ残したり。

これまでに出た、「こんなもの食えるか!!」とか「これは食い物なのか??」みたいな尖ったメニューをご紹介します。

・驚くほど味がない、ふやかした段ボールみたいなおから
・死ぬほど甘い缶詰めパイナップル
・骨が多すぎて可食部が少ないイワシ
・モノリスの如く綺麗な正方形に切り取られたオムレツ
・やけに豪勢な器に蓋がしてあって、わくわくして開けたらバナナ
・カブトムシの餌みたいな盛り付けのバナナ(当然ながらちょっと皮が茶色くなってる)
・ポトフに一緒に入っている、大根とスライムの中間みたいな物体
・開封したら100%飛び散る醤油の小袋
・極限まで薄味の伸び切ったラーメン(体感10分の1)
・丼だけ豪華な親子丼
・もやしとシーチキンを混ぜただけの手抜きサラダ
・ゲロにしか見えない卯の花
・大人用離乳食(かぼちゃサラダとか)
・グラム単位で決まってる割に明らかに毎回よそった人の目分量な白米
・稀に骨が混ざってて安心できない魚類
・なんか髪の毛が入ってるんですけど(消費者の髪の毛)
・野菜なら何でもいいんじゃねえかってバリエーションの味噌汁
・卵何個分入ってるんだってぐらい卵すぎる味噌汁
・塩分計算をミスったのか、異常に塩辛いムニエル
・この世のものとは思えないほどまずい、ラッキョウ
・薬品みたいな変な味がするお茶
・やせ細ってて可哀想な鶏の唐揚げ
・練り消しみたいなありえないハンバーグ
・100円ショップのレトルトカレーより劣悪なカレー
・スリムな体型をしたエビフライ
・何をしたらこんな甘みが出るのか不思議なにんじん
・江戸を想起させる、貧乏くさい焼き魚
・「切り干し大根 業務用 激安」でヒットしたサイトから注文してきたと思われる切り干し大根
・料理名を見なかったら素材が推定できない謎の創作料理
・フランス料理みたいな名前の、見た目は一般的な料理(まずい)
・限りなく液体に近い茹でブロッコリー
・必ず消化されず出てくる特殊製法のとうもろこし
・地獄のような酢豚(好き嫌い)
・地獄のような豚の生姜焼き(好き嫌い)
・地獄のような豚肉(好き嫌い)

ネガキャンばっかりしてるとその方面の方からのお叱りのお声が届きそうなので、美味かったやつも書いておきます。

・冷凍餃子と同等かややそれ以上の味の餃子
・フルーツ缶の上に載ってる、いい感じの酸っぱさのヨーグルト
・米だけは上手に炊いてある
・朝食に付いてくるパック牛乳は意味不明なやつじゃなく、地域おなじみのやつ
 (水っぽいので俺は嫌いだが評価点として記載しておく)
・ポトフのウインナー部分

味覚が洗練されるので、おやつを買って食べると外界に居た時より体感1.5倍の甘みを感じます。
和菓子が好きなのでどら焼きとかまんじゅうとか。
後述しますが健康過ぎる食事に慣れるデメリットもあります。

ちなみに併設してる売店の調味料コーナーは一通り揃っていました。
食塩、醤油、ラー油、ふりかけ…。
つまりこれを買って病院食をアレンジしろということですかね。

入浴

枠が決まってて、銭湯のように好き勝手入れません。
普段の生活では夕食後(18:00頃)に入ってたのでそれが一番なんですけどね。

持ち物節約のために洗顔とボディソープは兼用(ミノンのベビー用)のものにしたのでまあ泡立ちが悪かった。
最終的に以下の構成になりました。

シャンプー、リンス:YORU
洗顔料:ミノン
ボディーソープ:ビオレ

リソースが限られてるので、体は如何に効率的に少ない泡で広い面積を洗うか格闘してました。
あとお湯が変な匂いがします。
なんか薬品で無理やり滅菌消毒してるのが分かる香り。

俺が次入院する時まででいいので、お湯を出してたら一瞬50℃ぐらいの熱湯がぶわっと出てきて「!゛!゛!゛!゛」ってなるのを直して欲しい。
あとなんか床の滑り止めシートが劣化してダルメシアンみたいな模様が出てるのがやだ。
お客様の声の意見箱に書いて入れておくか。

就寝

この写真が何か分かりますか?
消灯が早すぎて眠れず、気がついたら40分も50分も平気で経過しているの図です。
睡眠の頓服貰いに行くのも面倒だしあんま飲みたくないし…と葛藤が発生します。

しかも定期的に巡回に来るので寝てないといけません。
一回だけ明らかに眠れないので机で文字を書いていたら注意されました。
ここは刑務所か…?

しかも消灯後は電子機器使用禁止で、バレたらその後の使用が禁止される可能性が。
この時代にスマホが取り上げられるとまじで発狂するわ。

部屋は真っ暗ではなく、文字が書けるか書けないかギリギリのラインの明るさです。
なので満足にノートにメモすら書けないというね。
蛍の光のほうが明るいかもしれんな。

寝れない時はおもむろにノートとペンを手にとって思ったことを書いて、翌朝それを見て「うわぁ」って思うんですよね。
書いてる文字が視認できないので怪文書状態。

あと、夜の病棟なんて幽霊だの心霊現象だのとは無縁でしたが、聞こえるとしたら以下のサウンドでした。

いびき
大音量じゃないので助かりましたが、「ああこいつ寝てんな、いいなあ」程度の音。

屁の音
「お前ふざけんな」と思いつつ許容。
老人はまあ、しょうがないね。

明らかに起きてるだろお前、の音
なんかガサガサゴソゴソ音がしてりゃ分かります。
さっさと寝ろ。

詰め所のドア開閉音、巡回の足音
ちょうど起きてる時にやって来たら寝たふりをしてやりすごしたり。
「まあ起きてるんですけどねww」と思いつつ。

時計の秒針音
壁にアナログ時計が掛かっていて、それの秒針音が微かに聞こえてました。
カチッ、カチッ…ではなくカチ…カチ………カチ…カチ…みたいな。

トイレを流す音
水力発電でも出来そうな勢いで水が流れるので病棟に響き渡ります。
走り屋系の漫画の擬音「ゴォォォォォッ!!!!」みたいな感じです。
水の無駄だろあれ。

甲高い叫び声
保護室(重症患者の部屋)のあるほうからね。
東南アジアに住む鳥の鳴き声みたいなのが。
たまーーーーにでしたが。

外出

院内

数少ない外の空気を吸える瞬間なので、出来るだけ効率的に行動してました。
時間守らないと成績が下がるし。

買い物する
残念ながら敷設の売店に酒とタバコは売ってません。
ヘビースモーカーの方は辛いですね。
食べたらダメなものは特に無かったのですが、買ってせいぜいパックの飲み物でした。
あとはどら焼きみたいな和菓子。
これ糖質制限の人でも隠れてコーラがぶ飲みできるよね。

運動する
体を動かさないと錆びそうだったので意味もなく廊下とかをふらついてました。
非常階段を昇り降りするといいぞ、というのを聞いてやってみたら膝が死にました。

外の空気を浴びる
屋外に出たらアウトなので、玄関の近くに行って自動ドアが開いた瞬間に吹き込む外気を浴びてました。

院外

外界に繰り出すためには事前申請が必要でした。
何時から何時まで、何してきますよ…と。
ここで言われたのが、時間までに戻らないと失踪とかが考えられてしまうので遅れる時は連絡してね…とのこと。
なるほど。

外出時に実家で普通に食事しただけで腹を壊していました。
病院食に体が慣れて脂肪と糖に過敏になっていたんでしょうか。
今はほぼ全ての公共施設にウォシュレット付きトイレがあって素晴らしいですね。

一回だけ、近所の公園っぽいところまで歩いて出かけたのですが如実に体力が落ちてて歩くだけで疲れました。
遊具で楽しそうに遊んでる子供を見て複雑な気持ちになったり。
彼らはまだ、この世に生まれ落ちてしまった苦しさを知らないんだろうなと。

余談

退院の日付がまあまあ近くなると院内ルールとかどうでも良いやってなって夜に隠れて布団の中でスマホしたりしてました。
だってどうせ退院するんだもん。
もちろん公の場でのルールは守ってましたが、良くないね。