2026年7月13日
気がつくともう7月で、遠くからセミの鳴き声が聞こえてくるようになった。
セミは生きてて楽しいのだろうか。
で、遊びに来た公園の木にとまっている二匹のセミを見てここちゃんが言った。
「みて!!セミだよ!!」
「ホントだね」
「とって!!」
「あれはちょっと届かないなあ」
「じゃあいいや」
あっさり諦めたのが面白い。
セミは触ろうと思えば触れるがあまり気が乗らない。
虫系は大嫌いな一方で何故かトカゲは触れるのだが。
ここちゃんは何でも触れる恐ろしい性格?の持ち主だ。
自分も昔はそうだったかも知れないが今となっては虫は死滅して欲しいレベルで大嫌いだ。
泣くのは見たくないので危ないものだけは触って欲しくない…。
その後自動販売機でジュースを買ってあげた。
ここちゃんの手が届かない位置に商品のボタンがあって、ちょっと意地悪しようとしたけどやめておいた。
「届かないから買っちゃだめでーす」的な。
セミにも手が届かないしジュースにも手が届かないのはさすがに可哀想である。
蓋を開けてペットボトル(小さいサイズ)をここちゃんに渡すとすごく美味しそうに飲み始めた。
買ったのはオレンジジュース。
家でしょっちゅう甘いものを飲んでいる訳では無いのでたまには良いであろう。
自分はいつもの銘柄のお茶を買った。
外で買うと高い。
因みにここちゃんに以前飲ませた際の感想は「まずい」だった。
そうですか。
気がつくとここちゃんは私の横に飲みかけのペットボトルを置いて、向こうの花壇のほうでしゃがみ込んで何かをしていた。
珍しい花でも見つけたのだろうか。
自分はちょっと疲れたのでここから見ているだけにする。
暑いので日陰からあまり出たくない。
もちろんここちゃんから目は離さないが。
花というか、何かまた虫を捕まえて持ってこられたら物凄く嫌ではある。
しばらくしてここちゃんが戻ってきた。
凄く嬉しそうな顔で凄くニコニコしながら右手に何かをぎゅっと握りしめているのが分かる。
見るのが嫌だ。
元の場所に返して来てほしい。
「どうしたの…」
「これあげる~」
ここちゃんがちっちゃいお手々をぱっと開くと、そこには見たことのない謎の種があった。
新種の花か?
というかそんな変なもの触って手がかぶれないか心配だ。
「わぁ、ありがとうね」
その種をポケットにしまって、とりあえず頭を撫でておいた。
これは一体何の種か気になるけどここちゃんが嬉しそうにしているのでまあ、どうでも良いか。
「…後でちゃんとお手々洗おうね」
2026年7月14日
ここちゃんを歯医者に連れて行った。
虫歯は無いが定期検診である。
乳歯はどうせ抜けるのでどうなっても良い気はしないでもないが。
「ここちゃんは虫歯が無くて良いね」
「いいでしょ~」
「一つ分けてあげようか?」
「?」
彼女はこれまで一回も虫歯が出来たことが無いという素晴らしい体質である。
大変羨ましい。
日頃の指導の賜物ですな。
受診が終わるといつもキラキラしたシールをくれる。
もちろんここちゃんは大喜びだ。
というか今朝も「またシールもらえる??」と聞いてきたあたり楽しみにしているらしい。
ただ…家の意味不明なところに貼り付けるのは勘弁してほしいが。
この前は可燃ゴミの袋の外側に貼ってあった。
痛い思いをする訳でもないのでここちゃんは嫌がることもなく来てくれる。
当然ながら大人の自分が受診しても何も貰えないけどね。
貰えるのは領収書だな。
で、帰り道でセミの鳴き声を聞いてここちゃんがこう言った。
「セミがなってるよ!!」
「本当だね、暑いね~」
セミが鳴るという素晴らしい日本語である。
意味として間違ってはいないが。
「シール貰えて良かったね」
「あしたも歯医者いく!!」
そうですか。
2026年7月15日
ここちゃんが幼稚園から帰ってきて、どこかで拾った珍しい色の石を嬉々として見せてくれた。
何の石か不明だが確かに珍しい色ではある。
「ここね、今日ね、お外で石を拾ったんだよ」
「へ~、見せて見せて」
「うん」
落として割ったら大泣きしそうなので細心の注意を払って手に取った。
大きさはビー玉ぐらいで、いかにも子供が好きそうな半透明で中がちょっとキラキラしているよく分からない石である。
AIに聞いたら何か教えてくれそうですな。
「どこで見つけたの?」
「お花の花壇に埋まってたの」
「他の人に見せてあげた?」
「見せてないよ?」
「えー、先生とかにも見せてあげたらいいのに」
「だって、返してって言われたらいやだもん」
なるほど。
私には警戒せずに見せてくれるのは嬉しいが。
「良かったね、ちゃんと宝箱に入れといてね」
「うん!!」
今日1日机の上に置きっぱなしになっていたが。
あとこんな話もしてきた。
「今日ね、鳥の羽が落ちてたんだよ」
「何の鳥?黒い?カラス?」
「えー、おぼえてない」
何故かそれは持って帰らなかったようだ。
「その羽は持って帰らなかったんだ?」
「うん」
「あんまり綺麗じゃなかった?」
「だって、ここが持って帰ったら落とした鳥さんがかわいそうでしょ」
なるほど。
夜にここちゃんに塗り絵をさせていた際のこと。
昔から塗り絵が大好きで、全部終わったらまた本屋で好きなのを買ってあげては無心で取り組んでいる。
正解は無いので現実にありえない色塗りをしても良いわけで。
小中学校で水色の月を書いたらどう指導されるか気になりますな。
「なんで塗り絵が好きなの?」
「好きだからだよ」
「お絵描きはしないの?」
「これのほうが好き」
「ふーん」
途中のやつを見せて貰った訳だが、何というか子供特有の楽しさがにじみ出ているのが分かる。
『大人の塗り絵』みたいな圧を感じず。
この前のやつはクレヨンを持ち変えるのが面倒だったのか不明だが、地面の全ての花が紫色になっていた。
空とかの背景はちゃんとしてあったのだが…。
「ちなみに、ここちゃんが一番好きな色はどれ?」
「全部」
「その中で一番は?」
「じゃあこれ」
差し出して来たのは黄緑色のクレヨン。
全部の中で一番なら何か理由があるのだろうか。
というか以前言ってたのと違う気がする。
「あれ、この前お洋服買った時は『水色が大好き』とか言ってなかったっけ」
「お洋服は水色が良いよ?」
「クレヨンなら黄緑色ってこと?」
「そうだよ?」
まあいいか。
ここで一つ聞いてみた。
「じゃあ、赤いものでここちゃんの一番好きなものは?」
「クレヨンだよ」
えぇ。
2026年7月16日
ここちゃんと某ファストフード店に行った。
メニューを書くと一発で分かりそうなものではあるが。
自分のはどうでも良いとして、ここちゃんは大好きなチーズバーガーを食べた。
そんな安いものをこの世で一番美味しい物のように食べられるとちょっと困るのだが。
「ここちゃんチーズ好きなの?」
「ふつう」
「じゃあなんでそれしか食べないの?」
「おいしいから」
「じゃあ明日も食べたい?」
「明日はいらない」
それはいいとして。
ここちゃんは好き嫌いがあまり無い。
特段これが大嫌いみたいなのが思い当たらない。
一般的な意見だと◯◯が苦手でいつも残しちゃうみたいなほうが可愛いのではなかろうか?
一方で大好物は聞くたびに毎回変わる。
今聞いたら多分チーズバーガーなんでしょうね。
「全部食べれたね、美味しかった?」
「また食べたい~」
「ちなみにここちゃんの大好物は?」
「チーズバーガーだよ」
ここで一つ、ここちゃんの好きな遊びを紹介しますか。
店で貰ったレシートを爪でシャッとひっかいて線を付ける謎の遊びです。
感熱紙なので摩擦で色が付くのです。
どうせ捨てるので好きにしてもらって構わないが…何が面白いのか理解は出来ないですな。
「ねー、ここはなんでここっていう名前なの?」
「それはね、内緒だよ」
「そうなの?」
「教えて欲しい?」
「うん」
「大人になったら分かるよ」
「違うよ、◯◯ちゃん(お友達のあだ名)は英語のお花の名前が付いてるんだよ?」
もしかして哲学的な真面目な質問なのだろうか?
適当に答えてしまったが。
というか◯◯ちゃんの由来はそれじゃなくね?
ストレートに生まれた時期とか季節じゃね?
花なら一体どこの国のどこの花なのだろうか…。
「明日のご飯はなあに?」
「何がいいの」
「おいしいのがいい」
「おいしくないのは嫌なの?」
「おいしくなくてもおいしかったらいいよ」
深い。
2026年7月17日
自分が毎日豆乳を飲んでいるのだが、それを見ていたここちゃんが欲しがってきたので飲ませてみた。
「ここも飲みたい」
「良いよ」
「とうにゅう?」
「そう」
「牛乳じゃないの?」
「全然違うね」
「牛さんのこと嫌いなの?」
「そんなことは無いよ」
「じゃあこれはなにさん?」
「大豆さんかな」
「あんまりおいしくない」
その割に結構飲んでいたのだが。
「牛さんはとっても優しいんだよ」
「へー、何で知ってるの」
「牛乳を産んでくれるからだよ」
「確かに」
「ここは牛乳が好きだから」
「豆乳も美味しいのに」
「大豆さんはあんまり嫌いなの」
「豆腐も大豆から出来てるけど」
「じゃあ好き」
なるほど。
その後唐突にベランダに出てしばらく空を見上げていた。
「ここ大人になったら雲になりたい」
「良いよ」
「どうやったらなれる?」
「学校に行ってからたくさん勉強したらなれるかもね」
「ふーん」
その後もじーっと空を観察していた。
2026年7月18日
ここちゃんと風呂に入っていた際のこと。
「今日ね、夢にハムスターが出てきたの」
「いいね」
「おうちで飼ってる夢だったよ」
「何匹ぐらい?」
「ベッドのうえに10匹ぐらいいたよ」
「多いな」
しかも放し飼いですか。
寝返りでもれなく圧死するんじゃないか?
「◯◯ちゃん(幼稚園のお友達)はずっとハムスター飼ってるんだよ」
「あーなんか前聞いた気がする」
「でね、大人になったらハムスターと結婚するって言ってた」
「ふーん(遠い目)」
『ねー、ここも動物飼いたい~』と言ってくる流れだろうか。
「ねー、ハムスターって食べれるの?」
「食べれないよ」
「かわいいから食べれるんだよ?」
「そんなことは無いと思うよ」
「ふーん」
納得したのかよく分からないが。
ちなみにお友達の飼っているハムスターの名前は『太郎』らしい。
そろそろここちゃんの髪を切らねばならない。
家で切るのは嫌な予感しかしないのでやったことはないが。
何が問題かというとここちゃんは髪を切るのが大嫌いということである。
泣くとかそういうのではないが、とにかく嫌いらしい。
いつだか聞いた理由は「なんか怖いから」だったか。
「ここちゃん髪伸びてきたね」
一瞬嫌そうな顔をしたのは見逃さない。
「伸びてないよ」
「いや…髪は勝手に伸びるし」
「髪切るのやだ」
「…」
毎回説得するのが大変である。
子供は髪が長いと幽霊が出てきて寝てる間にさらわれるよ、とでも言ってみようか?
親バカであるがここちゃんはどの子よりも可愛い髪型をしていると思う。
この、子供特有の細くてなめらかで今にも息絶えそうな髪(?)がなんとも言えない。
強く生きて欲しい。
2026年7月24日
ここちゃんにファミチキを食べさせてみた。
自分はスナック系の中で一番好きなのだが。
「食べていいの?」
「やけどしないでね」
「全部食べていいの?」」
「えー…美味しかったら食べてもいいけど」
(もぐもぐ)
「どう?」
「普通」
「…そう」
結局半分ぐらい食べていた。