【精神科に入院した話】閉鎖病棟は怖くない

このエントリは、管理人が実際に25日だけ閉鎖病棟に入院してた際の経験をもとに書いています。
検査入院が大半の病院で割と落ち着いていたので、保護室メインの戦場のようなイメージではないのをお断りしておきます。

関連記事はこちらにまとめてあります。

初めに言わせてほしい

この記事へようこそ。
あなたはきっと「閉鎖病棟 怖い」とか「閉鎖病棟 拘束」で検索して来たんでしょうね。
「閉鎖病棟 営業時間」とか「閉鎖病棟 メニュー」で検索して来たらすごいですね。

どこぞの映画や小説のせいで、閉塞で固く苦しいイメージが先行するのは私も否定しません。
私の大嫌いなホラーゲームとかだと良い題材ですもんねえ。
病院からすると客が減るのでいい迷惑でしょうな。

結論から言うと、閉鎖病棟は怖くもなんともありません。
私が入院したときは恐怖なんて一度も感じませんでした。
後述しますがむしろ入院を二ヶ月も前からどれだけ心待ちにしていたことか。

本エントリで、私が勝手に想像していた偏見たっぷりなイメージの現実を書きます。
世間の陰湿なネガキャンは全て過去のものにしてやりますよ。

入院に対する私のスタンス

精神科の閉鎖病棟なんて、そもそもの入院自体が嫌で忌み嫌う人すらいます。
でも私はその真逆で、入院の期日が近づくに連れ遠足前の小学生の如くわくわく感が増していきました。

私にとって、これはゲームで例えるなら3章ぐらいでやっとオープンワールドに放り出されるイメージです。
長年膠着して進展しなかった治療法について、人生の呪縛から解放される…かもしれないと思うと最後の希望に縋らずにはいられないわけです。

精神科の閉鎖病棟は私にとって楽園そのものです。
やっと俺のことを分かってくれる奴に会えるんだなって。

追記:私の場合入院により、治る手段を教えられただけで病気からは解放されませんでした。

「二度と出てこれない」→答えはその真逆

病院はあなたを早期退院に向けて本気で支援するはずです。
そもそも入院待ちの患者からすると「二度と出てこれない」患者なんて病床を占有されていい迷惑です。
俺が実際に入院まで二ヶ月も地獄の苦しみの中待たされて、この世の医療制度を心から呪ったからね。

あなたが「元気になりたい」と強く思っているなら心配など全く不要です。
なぜならあなたには社会復帰して楽しい生活がしたいという意思が失われてないからです。

あくまで私の主観ですが、病院にだらだらと居座ってしまう人は「元気になりたい」という意思が薄いように思います。
実際に知り合いはこうでした。

※重要
私は検査入院のウェイトが大きかったので比較的短期で退院しましたが、投薬調整とかになるともっと長期化するかもしれません。
いずれにしても「二度と」は無いです。
そこは老人ホームじゃないぞ。

「24時間ベッドに拘束されそう」→シチェーションとしては成立出来るが…

どこのイメージか知りませんが、このブログを見ている時点であなたは大丈夫です。
その危険がある患者はそもそも自我が崩壊してGoogle検索でここにたどり着けていないはずなので。

調べれば出てきますが、拘束具で動けなくされるのは本当に症状が酷い患者(急性期)だけです。
統合失調症の陽性症状でこの上なく暴れたり…と言った感じで。

なので漫画とかで有りそうな「正気を取り戻して目が覚めたらベッドに拘束されていた」はシチェーションとして成立します。
しかし一般患者は普通の病棟と同じような生活となります。

だいたい、患者全員にそんなことしてたら看護師のリソースが足りなくなるわ。
ここに詳しく書いてるから安心しろって。


「頭に電気流されそうで怖い」→限られた人向けの高度治療法

「修正形電気けいれん療法」か「mECT」で検索したら答えが出てきます。
それの治療を指しているだけです。
なんか怖そうな画像が出てきますがただの処置室です。

これはね、私が入院して探し求めてきた答えのはずだった治療法です。
本来ならmECTで脳の霧が晴れて元気な生活が送れると思ってたのに。
持続性抑うつ障害(うつ病と違う。薬で治りにくい。)だと聞いた夜はこの俺が泣いたからな。

ちなみに、「無理矢理入院させられて頭に電気流されて~(本人の医師に関わらずmECT)」はなんとシチェーションとして成立出来ます。
しかしそれは本当に重症で当人が錯乱してもはや手が付けられず、かつ自傷や加害をどうしても止められないようなごく限られたケースのみらしいです。
これを読んでいる時点であなたは自我を失っていないから安心して下さい。

「監視カメラだらけなんでしょ?」→カメラはあるが限られた場所のみ

ここに書いてありますが、どこもかしこも監視カメラだらけでは無いです。
少なくともトイレと浴場と保護室以外のベッドエリアにはありませんでした。
設置しているカメラについても、スタッフも24時間監視してるわけでもない。

「変な患者しか居なさそう」→ほぼ当たり

そもそも私自身がベッドサイドに犬のぬいぐるみ(みりんちゃん)を持ち込んで飾るような患者だったし。
看護師は慣れてて一切触れないし。
逆にちょっと悲しかったし。

しかも私は本ブログの趣旨通り、等身大ドールをお世話して愛娘のように可愛がってる人間ですよ?やばいやばい。
※これはさすがに言わなかったが

で、一般的な観点から見て「変」な患者は他にも沢山いました。

お前なんでその年でそんな服着てんの?とか。
お前なんで外出するたびにそれ持って行くの?とか。
お前なんでいっつもそればっかり飲んでるの?とか。
お前(以下略

気にしない気にしない。
精神科に入院したらあなたも私もみんな変人です。

「監獄みたいで怖そう」→身バレするので載せられないが、そんなことはない

中世ヨーロッパの精神科病棟ならそんな感じでしょうな。
ペストとかが蔓延して、黒いカラスみたいなマスクを付けてるイメージ。
治療法は薬草、黒魔術。
ゲームのイメージなら初代からユニティあたりのアサシンクリードとか。
かっこいいね、というかそんな感じの時代に生まれてみたかった。

世間のイメージが悪すぎるのですが、「閉鎖病棟 写真」じゃなくて「小児病棟 写真」をイメージしてくれ。
怖がらないでくれ。

詳しいことが知りたいならこちらを読んで下さい。
一言で言うと「何かと不自由な東横INN」ですかね。

「職員に怒鳴られそう」→現代だとまずありえない

薬を飲まなかったり、変なことをする人に対してどう接していたか?
「こいつらは精神病患者だ」のレッテルの如く怒鳴り声が響いていたか?
現代からすると100%ありえません。

私が入院している期間は少なくとも5人程度はいわゆる「厄介な患者」が居ました。
患者の俺からしても「お前邪魔だからさっさと退院してどっかいけ◯すぞ」って思うぐらいには。

しかし職員はみんな彼らに対して超優しかったです。
事実、変なことをしているのを見られても優しくなだめるように接していました。
多分裏で「こいつらどうせ他人だし」って思ってますが。

コンプライアンスだか何だか知りませんが今の時代ちょっとでも変なことするとすぐ訴えられそうなのでね。
あっちからしても、どうせ退院していくどうでもいい赤の他人(患者)にそんなことするメリットが皆無です。

「職員が訓練された強い人だらけ」→「こいつは強いぞ」って人は居なかった

暴れまくる患者を腕力でねじ伏せる…みたいなイメージってありませんかね。
警察の逮捕の瞬間みたいな。
物量で押すならそうですが、現代は医学で押してますね。
本当に暴れてる人が居たら拘束具とか、注射なりで鎮静の薬を投与すると思われます。

あくまで私の体験ですが、明らかに「精神科専門の屈強なプロフェッショナル」みたいな職員は居ませんでした。
精神科オンリーではなく、総合病院でローテーションしてたからかもしれませんが。
朗らかで優しい人しか居なかったとだけ言っておきます。

「他の患者に突然殴られそう」→可能性としてゼロとは言えない

大変申し訳ないですがこれは事実上可能性を養護できません。
人の精神状態なんて何がきっかけで豹変するか分かりませんから。

私だって普段落ち着いているのに入院前に人生史上最大の怒りが爆発したことがありますのでね。
このエントリの「苛立ち、怒り」の欄を参照)
職員からするとどこに爆弾が潜んでるか分からないので大変なんじゃないか?
私がいた期間は、それ系のアクシデントは起きなかったと書いておきます。

ちょろっと書くと、たまにホールに出てきてる人でなんか気に障ることがあって突然癇癪を起こして自分の部屋に連れ戻された人はいましたが。
(この人の場合、普段の素行を見ていたのである程度予想はできるが)
少なくとも、常日頃暴れ散らして手が付けられない患者はそもそも危険なので保護室に入ってると思いますが。

「夜になると幽霊とか出そう」→笑

お前は子供か。

「黒魔術とか人体実験してそう」→かっこいいけど現代だとまずやってない

黒魔術はかっこいいとして、人体実験は大昔の話ですかね。
今はそもそも治療方針は患者の意向を優先されます。

例えば、医師側が高度医療法として電気けいれん療法を提示してきても患者が「やだ!!」と言ったらそれでおしまいです。
私が入院していた様子だと、何らかの医療行為を強制はされません。
なので「いいから黙ってこの薬を飲め」とか「言う事聞かねえと鍋で煮るぞ」とかは100%発生しません。

そんなことしてたらGoogle検索で「◯◯病院 黒魔術 やばい」とかサジェストされますよ。
それはそれで面白いですが。

「罰則を破ったらお仕置きされそう」→殴られたりはしませんが、制限が増える可能性がある

体罰の如く愛の鞭とか飛んできませんが、ルールを破るとそれに対する制限が強くなるリスクがあります。
夜中に隠れてスマホしてるのがバレたとか、外出して時間オーバーしたとか?

みんなが恐れている保護室はあくまで病状が酷い(錯乱して暴れる等)患者が入る部屋なので、ルールを破ったから今日はそこで1日反省しろ!!はまずありえません。

各種の制限一覧はこちらをどうぞ。
やっぱりスマホが一番重要じゃないか?

その他、ネットに書いてある怖そうなやつ→気にするな

調べりゃいっぱい出てきますよね。
書くときりがないのですが、きっとこれを読んでるあなたはこれから入院する側かと思います。
気にしなくて良いです。

そもそも体験談なんて全て過去のものであり、職員や患者は当時からして100%入れ替わっています。
ましてや大昔の体験談なんて医療制度だの保護法だのが変わり果てて全く参考にならないものもあります。

私が入院していた病棟ですら、仮に陰湿で嫌な職員や24時間ぶつぶつ独り言を垂れ流すやかましい患者が居たらきっとこのページの書き方は全く異なっていたと思います。
100%とは言いませんが概ね快適に過ごせていたので運が良かったのかもしれません。

入院して不満があったら遠慮なく申し出ると良いです。
私も特定の患者に対して死ぬ程苛ついて申し出たことがありますので。

さいごに

なんでサムネイルがヤギか分かりましたか。
「お前らの意味不明なイメージは紙とまとめてヤギが食べてやるわ」っていう意味です。
ググったら紙は食べさせてはいけないものらしいですね。
そうですか。

可愛いね。


次はこちらをどうぞ。

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